とまとニュース電子版 2010年5月分

とまとニュースは、「しんぶん赤旗」折り込みで読者の方にお届けしているトマ孝二事務所ニュースです。
トマ孝二ホームページでは、その主要な記事をご紹介しています。

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No.998 2010年5月2日No.999 2010年5月9日No.1000 2010年5月16日No.1001 2010年5月23日


No.1002 2010年5月30日

核兵器禁止・廃絶のプロセスをいかに踏み出すか
リバーサイド教会の公開シンポジウムに参加

「しんぶん赤旗」
今日の主な記事


 先週号に引き続き、トマ孝二議員がNPT(核不拡散条約)再検討会議に対する要請行動のため訪問したアメリカ・ニューヨークでの活動についてお知らせします。
     ◇
 5月3日午前5時すぎに目が覚めた。ザアザア雨の音がするので起きて窓に行くと強い雨だった。8時すぎ、雨は上がっていた。5班の活動は午前中はないので、きょうから再検討会議が始まるのだと思うとじっとしておれず、タクシーで国連本部に向かった。
 本部に着くと、各国の国旗がポールにつけられ壮観だった。背広姿の各国代表がやってくる。私も国連本部に入ろうと並んだが、パスポートを忘れたために入れてもらえなかった。国連は独立機関なのでパスポートが必要なのだ。
 気を取り直して、きのうパレードした道を逆に歩いて、市内を散策した。グランドセントラル駅近くに行くと、パリッとした背広姿のサラリーマンが闊歩している。アメリカ的活気を感じる。
 ホテルに戻り、カレー焼飯の昼食をとったあと、地下鉄に乗り、リバーサイド教会での「反核コンサート」に向かう。私は、ホテルで教えてもらったとおりのホームに出て電車に乗り、15番目の駅に降りたつもりだったが、まったく違う駅だった。タクシーに乗って地図を示せば運転手が運んでくれると思い、幹線道路に出たが乗車拒否にあい、四苦八苦。幸い静岡から来た若者2人と会い、ようやくリバーサイド教会に着くことができた。結局、20分遅れになってしまった。
 リバーサイド教会は、黒人のキング牧師がベトナム戦争に反対する演説をおこない、アメリカの反戦運動の発火点になった場所で、また、南アフリカのネルソン・マンデラ氏が釈放後の初訪米でスピーチをおこなったところである。
 教会の扉を開け、ホールに行くと橋本のぶよさんが歌っていた。続いて、きたがわてつ氏が「ヒロシマのある国で」を歌い出したが、熱いものがこみあげてきた。コンサートが終わると日本原水協主催の「核兵器禁止・廃絶のプロセスをいかに踏み出すか―政府代表と平和運動の対話」と題した公開シンポジウムが始まる。5班のメンバーと会うことができ同時通訳の「イヤホン」をもらう。
 リバーサイド教会の代表からあいさつがあり、さっそくシンポジウムが始まる。エジプトのヒシャム・ハドル軍縮大使、ジョゼフ・ガーソンNPTニューヨーク行動国際企画委員会代表、ジャッキー・ガバソ=アメリカ西部諸州法律財団代表などがパネリストとして発言。各氏は再検討会議の重要性をそれぞれの立場から率直に話す。
 志位和夫委員長をはじめとする日本共産党の訪問団が紹介され、大きな拍手。その後、日本の参加者から今後どのような市民運動が必要なのかなどが質問として出され、ガバソさんなどが答えていたが、アメリカの運動と日本の運動のちがいなどについて考えさせられた。
 終了後、5班のメンバーとハドソン川沿いの緑地を散策した。川と緑地の間に高速道路があり、自動車がビュンビュン走っている。広い川の向こうはビル街。やはりここはアメリカなんだ、と実感する。


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No.1001 2010年5月23日

核兵器廃絶の署名690万筆に394筆積み上げる
ニューヨークの国連本部へ1万5千人がパレード


 先号に引き続き、トマ孝二議員がNPT(核不拡散条約)再検討会議に対する要請行動のため訪問したアメリカ・ニューヨークでの活動について報告します。
     ◇
 5月2日午前8時、5階の班長の部屋に班員全員が集合し打ち合わせ。昨夜リバーサイド教会で開かれた国際平和会議閉会総会に出席した班員から、潘基文国連事務総長の「私たちが共有するビジョンは実現可能です。それは核兵器のない世界です」などの発言が感動をよんだことが報告される。
 この発言に私たちは一段と勇気を得て、9時30分にホテルを出てグランドセントラル駅前での宣伝署名活動に向かう。駅前に着くと、もう埼玉の人たちがゆかた姿で活動をしていた。その人たちと少し離れたところで署名活動をスタート。
 日曜日の午前中のため、比較的人通りは少ない感じだった。カナダから来たという女子高校生2人が署名をしてくれた。次に太りぎみの若い黒人女性がよってきて、さっと署名。「ノーモア・ヒロシマ」「プリーズ・サイン」という私の日本語的英語が通じたのか白人女性が2人にこやかによってきて署名してくれた。私の署名は10人となった。
 マクドナルドの店で昼食・休憩をとり、集合地点のタイムズスクエアに午後1時ごろに到着。炎天下の路上での集会・パレードということなので早くスタートできる場所に陣取った。1時30分、署名活動などを終えた原水協のメンバーなどが続々集まり、道路の片側はギッシリ埋まる。集会の司会者は英語。そのうえ、発言者は自国語で話すので、よく意味がわからず残念だった。被爆者の日本語はすんなり入ってきてその苦労を改めて思った。
 20人以上が発言して集会は終了。1万5千人集まっているという。パレード(デモ)に移ったのは午後3時40分すぎ。平和団体の各国代表、被爆者、その後に東京原水協のメンバーが続いた。紫色の半てんはよく目立つ。
 パレードが動き出したところで私は5班の仲間たちと別れ、渋谷代表団と合流。東京の隊列からはずれて、京都の若者たちのメンバーに続いていた。横断幕を持ち「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」とシュプレヒコールを大声であげ歩き出した。10分ぐらいしたところで、私たちを探していた笹幡2・3丁目後援会事務局長の娘さんを見つけ、隊列に加わってもらう。
 沿道のニューヨーク市民が拍手をし、手を振り、共感を示してくれる。そのあたたかい反応に、平和への思いは同じだということを強く感じた。日本から船便で運び、また1人ひとりが持ってきた署名を積み上げるハマーショルド広場に着いたのは、午後5時30分ごろ。先着の日本共産党の志位和夫委員長が参加者を激励し、握手し、写真を撮っていた。
 私は、折り鶴9条の会から託された5千羽の折り鶴と私に寄せられた394人の署名を万感の思いを込めて船便の段ボール箱の上に置いた。この日、署名は690万1037筆が国連本部に届けられたが、私や多くの人びとが持ってきた署名がそれにどんどん加わっていったのだった。


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No.1000 2010年5月16日

「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」声響く
ニューヨーク市民に届いた反核・平和の思い


 トマ孝二議員は、NPT(核不拡散条約)再検討会議への「核兵器のない世界を」の署名394人分を持ってアメリカ・ニューヨークの国連本部への要請行動に参加。4月30日から5月5日、ニューヨークで「核兵器をなくそう」と訴えました。トマ議員の活動を2回にわたって報告します。
     ◇
13時間本を読んで
 4月30日午後3時30分、成田空港を発ちニューヨークへ。エコノミーの狭い座席ではうつらうつらするもののほとんど眠ることができず、結局13時間、本を読んですごす。幡ヶ谷協立診療所の事務長のお姉さん・平田明美氏のニューヨーク滞在記『ニューヨークの風』を一気に読み終え、堤未果氏の『貧困大国アメリカ』を7割方読了したところで飛行機は着陸態勢に。
 ケネディ空港に着くと、私の「入国申請書」にパスポートの失効期日が記入されていないことが問題とされ、厳しい口調でせめられる。その意味がのみこめず通訳の人を呼んで、パスポートの終了期日を書けばよいことがわかり、記入した。両手の指の指紋と顔写真を撮られ、やっと入国許可となった。その予想外の展開に少し不安になる。
 出迎えの大型バスに乗り、マジソンスクエアのペンシルバニアホテルに向かう。ニューヨークは夕方の6時すぎだったが、まだ陽は高く、明るい。公園の芝生の上で、小学生くらいの子どもたちがサッカーに興じていた。
 ホテルは18階建てで外観は新しく見えたが、8階のツインの部屋に入ると古くて、灯りはスタンド2つだけ。窓も下の部分は10センチも隙間があり、閉まらない。
 私はBコース5班の所属とされ、品川区をはじめ東大和、府中、多摩、武蔵野市の仲間8人と行動をともにすることになり、1日目はそのメンバーと顔合わせをして夕食。
 5月1日は、午前中はニューヨーク市内を貸し切りバスで見学。9・11テロで破壊されたビルの前を通ったが、再建工事中で基礎部分の工事がおこなわれていた。日本人女性ガイドの話では、いまだに人骨が見つかるとのこと。ビル崩壊のすさまじさを感じる。
 午後2時過ぎから5班メンバーでタイムズスクエア近くの繁華街で「核兵器のない世界を」の署名行動にとりくむ。府中市から参加の夫妻が持参した被爆写真パネルを地下鉄入り口の壁に掲げ、道行くニューヨーク市民に呼びかける。多摩市の橋本由美子議員はゆかた姿で凛々しくアピール。東大和市の参加者は、いわさきちひろの絵を画板につけて呼びかける。
38人の署名集まる
 私は渋谷の共産党青年支部がつくった白い「反核Tシャツ」を着て、「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ」と声を出す。最初、被爆写真を観ていたアジア系の人が署名してくれて、これは幸先がよいと喜んだが、その後はさっぱり。終盤になって若い白人女性が次々と来て4人が署名してくれた。私たちの班では、38人の署名を集めることができた。ニューヨーク市民の反核への思いが伝わってきた。


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No.999 2010年5月9日

新家賃補助制度 6月1日~11日の期間に応募を
単身(40歳以下)、夫婦、子育て世帯が対象


 4月22日開かれた渋谷区議会福祉保健委員会で6月からスタートする家賃補助制度の募集要領などについて理事者から報告がおこなわれました。そのおもな内容についてお知らせします。
     ◇
 家賃補助制度は、渋谷区の未来をになう40歳以下の単身世帯や夫婦、子育て世帯が高い家賃に苦しんでいることから、これらの世帯の負担を軽減し、定住化を促進するために十数年ぶりに復活されました。
 対象とされているのは図表のとおり①年収400万円以下・40歳以下の単身世帯②年収500万円以下の夫婦世帯または子育て2人世帯③年収600万円以下の子育て3人以上世帯のいずれかに該当する世帯で、区内に住み替える場合に補助が適用されます。また、現在の家賃が年収の4割を超えている世帯も対象となります。
世帯類型 単身世帯 夫婦世帯・
子育て2人世帯
子育て3人以上世帯
年収条件 400万円以下 500万円以下 600万円以下
年齢条件等 40歳以下 夫婦世帯はいずれか一方が45歳以下、子育て2人世帯は中学生以下の子どもであること 中学生以下の子どもがいること
家賃の上限 15万円 20万円 25万円
助成金額 月額3万円 月額4万円 月額5万円
募集件数 40件 30件 30件
助成開始後の収入条件(助成対象収入限度額) 700万円以下 1000万円以下 1000万円以下

 補助を受けられる世帯は①渋谷区に引き続き2年以上住んでいる②世帯員の1人以上が継続して収入を得ている③民間賃貸住宅に居住している(親元から独立予定の世帯を除く)④自己名義(世帯員を含む)の住宅を所有していない⑤家賃が世帯の類型ごとに決められた上限額以下である⑥住民税を滞納しない―が条件となっています。
 助成月額は、単身世帯3万円、夫婦・子育て2人世帯4万円、子育て3人以上世帯5万円です。4、7、10、1月に前月までの3カ月分が振り込まれます。補助される期間は、原則10年間。ただし、夫婦・子育て世帯が単身世帯になった場合や子育て世帯で末子が22歳に達した日の属する年度末が到達した場合―となっています。
 また、①年収が補助対象の収入限度額を超えた②区外に転出した③住宅を取得した④住宅を自己の居住の目的以外に使用したケースは補助を打ち切られます。
 家賃補助制度の募集は、6月1日から11日までの日程でおこなわれます。区役所の本庁舎の福祉保健部管理課住宅係区民部住民戸籍課の窓口、あるいは各出張所で申請書のついた募集パンフレットが配布され、郵送で6月14日までに区役所に到達したものが受け付けられます。
 募集件数が単身世帯40件、夫婦・子育て2人世帯30件、子育て3人以上世帯30件の合計100件となっており、これを超えたさいは抽選で補助世帯が決定されます。


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No.998 2010年5月2日

核廃絶への確実な一歩となるNPT再検討会議に
トマ区議が1週間ニューヨークに赴きアピール行動


 トマ孝二区議会議員は、原水爆禁止日本協議会・原水爆禁止渋谷協議会の一員として、4月30日から5月6日の1週間、アメリカ・ニューヨーク市の国連本部で開かれる第8回NPT(核不拡散条約)再検討会議への要請行動に参加します。その要請行動の目的と予定されている行動計画についてお知らせします。
     ◇
 今回のNPT再検討会議は、2000年5月に、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の核保有国が受け入れた核兵器廃絶の「明確な約束」がどう実行されているのかが問われる重要な会議です。
 そのため、原水爆禁止日本協議会の代表団はアメリカ、ロシアをはじめ、すべての国の政府に対し、今回のNPT再検討会議を核兵器全面禁止条約の交渉開始への転換点とするよう熱烈な呼びかけをおこないます。
 とくに代表団は、2008年8月の原水爆禁止世界大会(広島)で採択されて以来、2年間とりくまれてきた「核兵器のない世界を」のアピール署名に記された人々の熱い思いをアメリカ国民をはじめ、世界の各国政府代表に伝え、今回の再検討会議が、核兵器廃絶に向かって確実な一歩となるよう要請します。
 そのため、日本全国から結集した1500人(東京から222人)の代表団は5月2日、核兵器のない世界のための国際行動デー・ニューヨーク行動として国連本部に向かって大デモンストレーションのパレードをおこないます。
 そして、日本国内で集められた署名用紙をニューヨーク市のハマショルド広場に用意された「台」に積み上げ、被爆国民の核兵器廃絶への切なる願いを示します。
 このさい、折鶴やタペストリーなども飾り、その強い思いをアピールします。
 3日のNPT再検討会議の開会日は、午後2時から歌手のきたがわてつさん、橋本のぶよさんが参加して反核・平和コンサートを開きます。「原爆ゆるすまじ」、「ヒロシマ」、「ねがい」、「勝利を我らに」などが高らかに合唱されます。続いて4時から原水爆禁止日本協議会は「核兵器禁止・廃絶のプロセスをいかに踏み出すか―政府代表と平和運動の対話」をテーマにした公開シンポジウムを開きます。
 4日は午前9時から「医療・福祉関係者のつどい」、午後1時から「核兵器のない世界を 女性の交流会」、午後2時から「自治体労働者のつどい」、午後3時30分から「核兵器をなくそう 世界青年のつどい」などが順次開会します。
 また、代表団は連日、各班に分かれてニューヨークの目抜き通りなどでアピール署名をおこない、ニューヨーク市民に反核・平和を強く訴えます。


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