9基再稼働 原子力発電所

 私はショルダーバッグに「原発反対」のシールを付けアピールしている。それは、福島県の原子力発電所の事故がどれだけ大きな被害を与えたか、知っているからだ。そして、原子力発電は人類にとってまだ制御でききれない技術であり、これを使うことは許されないことだと思っているからだ。また、日本は原発に頼らなくても、風力や水力など再生可能エネルギー(自然エネルギー)が十分あり、それを活用すれば電力をまかなうことができると考えているからだ。ところが、岸田文雄首相は、7月14日に記者会見をおこない、電力不足を理由に「最大原発9基を稼働する」と表明した。とんでもない発言である。じっさい自公政権は、再生可能エネルギーへの転換や節電の推進など、電力の供給に責任ある対応をせずにきた。それに頬かむりして、一気に原発9基の稼働に踏み出そうとしているのだ。まったくひどい話である。いまこそ「原発反対」の世論を盛り上げて、再生可能エネルギーに切り替えさせようではないか。(苫)

「公共」守る区政 次は渋谷で

 6月20日投開票がおこなわれた杉並区長選挙で、日本共産党や立憲民主党、社民党、れいわ新撰組などが支援した「住民思いの杉並区長をつくる会」の岸本聡子氏が、自民、公明党議員らに推され4選をめざした田中良区長を破り、初当選を果たした。岸本氏は、公共政策の研究者。その立場から田中区政がすすめる街壊しの大型道路の建設計画をはじめ、児童館、高齢者施設の廃止計画の見直しをかかげ、「区民の公共財として守り発展させたい」と訴え、共感を拡げた。選挙の告示2カ月前に欧州から来た出遅れを克服し、187票差で勝利した。これは、各自治体ですすむ開発優先、住民サービス切り捨ての民営化路線にストップをかけた画期的なものである。じっさい、渋谷区でも区の施設の運営が次々と民間委託・指定管理にされ、また、宮下公園などが営利企業に提供されている。渋谷図書館が廃止され、まさに公共がなし崩しになっているのだ。来年4月に渋谷区長選挙がある。「公共」を大事にする区制に変えるチャンスだ。(苫)

勝訴 一方的な立ち退き請求

 6月8日、借地人である私の友人が地主から起こされた立ち退き請求の裁判で勝利した。地主の主張は、母親の介護のために住宅が必要になったので、借地人は契約期間が終了したら退去せよ、というものだった。友人一家にとって、この家は終の棲家と思っていただけに、突然、地主から起こされた裁判にびっくり仰天、怒り心頭。一方的に追い出そうとする地主に対して、友人は弁護士を立て、自分たちの安定した生活は現在の住まいによって得られていること、また、自分はこの地でさまざまな活動をおこなっており、それが生きがいで、この地域を離れることはできないと訴えた。この裁判は、大地主がいて借地権者が多く住んでいる笹塚・幡ケ谷地域では、大きな事件として注目され、裁判の行方を見守る人が多くいた。それだけに、地主の訴えを棄却した判決は、それらの借地人にとって大きな朗報である。いきなり地主から起こされた裁判に、私たち一家の生活を奪うことは認められないと奮闘し、ついに勝利した友人に拍手を送りたい。(苫)

笹塚小学校が消える

 先週号の「とまとニュース」で教育委員会が発表した「渋谷区新しい学校づくり整備方針」を紹介した。そのなかで、笹塚中学校と笹塚小学校の統合が示され、「笹塚小学校は、笹塚中学校新校舎で小中一貫校になる予定」とされていることを明らかにした。2038年に建て替えられた笹塚中学校に笹塚小学校は移行するのだ。渋谷区では、本町地区で2つの小学校と中学校が保護者や地域住民、当事者の子どもの大反対があったにもかかわらず、統廃合されて本町学園がつくられた。その際、区や教育委員会は「9年間を見通したよい教育ができる」と説明した。本町学園は10年たつが、本町学園小学校から中学校に進学する子は少ない。小中一貫校が子どもや保護者に受け入れられていないのだ。にもかかわらず、それを繰り返すことは許されない。笹塚小学校は今年創立100周年となる。この秋には祝賀会も予定されている。そのなかで発表された廃校計画。保護者や卒業生、住民から笹塚小学校を消すな! 撤回せよの声が広がるだろう。(苫)

復帰50年 基地のない沖縄へ

 5月15日、沖縄県が日本に復帰して50周年を迎えた。1970年3月に上京した私は、「基地のない平和な沖縄を」と運動している「沖縄返還同盟」に加入し、懸命に活動した。ベトナム戦争反対、安保条約反対など平和を求める日本国民と沖縄県民の運動の高まりによって72年5月15日、沖縄は日本に返還された。だが、沖縄の人びとを苦しめる広大なアメリカ軍基地はそのままになった。この年の夏休み、私は沖縄出身の同僚に誘われて、沖縄に行った。まだ米軍統治の名残で自動車交通は左ハンドル。バスを待っていても乗れないこともあった。私がお世話になったお宅は、同僚の祖母と叔母の女世帯だったので、台風襲来のさいは隣近所の男衆が暴風対策のためやってきて、手際よく雨戸を打ち付けたりしてくれた。その連帯感は力強かった。復帰50年経ても沖縄の人びとの暮らしは厳しく、アメリカ軍基地は残ったままだ。だが私は、粘り強くたたかい続け、生きてきた沖縄の人びとによって「基地のない平和な島」はかならず実現すると確信している。(苫)

映画「わが青春つきるとも」

 連休中に映画「わが青春つきるとも――伊藤千代子の生涯」を観た。この作品は、日本共産党員として特高警察の拷問や卑劣な懐柔策に抗し毅然と生きた伊藤千代子を描いたものだ。映画は長野・諏訪高等女学校の恩師である歌人の土屋文明が、千代子の向学心に燃えたようすを語る。仙台の尚絅女学校、東京女子大に進み、そこでヘーベルの「婦人論」を読み感動する。同女子大で社会科学研究会に入会し、仲間たちと反戦活動などを進めていく。日本共産党に入党した千代子は1928年3月15日、特高に捕らえられる。そこで苛酷な拷問や「転向」した夫の文書などを見せられ、「転向」を迫られる。しかし、千代子は屈せず入獄させられる。千代子は刑務官の目を盗んで仲間たちと連絡を取り合い、待遇改善などを求めてたたかう。映画は、自由も民主主義もない時代、命がけでたたかい24歳の若さで逝った千代子の真摯な生き方に迫った感動作である。笹塚・幡ケ谷地域でも上映会が計画されている。多くの人に鑑賞してもらいたい映画である。(苫)

障害者のてびき 23項目を詳しく

 渋谷区はこのほど「障害者福祉のてびき2022」を発行した。内容は①福祉サービスのしくみ②相談窓口③手帳④年金⑤日常生活の支援⑥緊急時の支援⑦外出の支援など23項目にわたり詳しく解説している。最初の「福祉サービスのしくみ」では、障害者総合支援法によるサービスについて、自立支援給付による全国一律の障害者サービスと地域生活支援事業、そして児童福祉法によるサービスが示されている。日常生活の支援では、補装具費の支給について、対象になる事業や支給の内容、自己負担のしくみ、そして、どのような支援具があるのかを示している。また、緊急時の支援では、介護している家族が一時的な病気や冠婚葬祭等の緊急な理由で介護ができないとき、家族に代わる介護人を派遣することや緊急一時保護のことを紹介するなど、障害者に役立つように編集されている。それは良いと思うが、障害者に寄り添うのであれば、福祉タクシー券を4600円に戻すべきだ、と改めて思う。(苫)

暗澹たる… 自死報道

 4月13日の毎日新聞朝刊に一昨年の11月に起こった幡ヶ谷原町バス停ホームレス女性殺人事件の犯人が自死したことが載っていた。犯人である38歳の男はホームレスの女性がバス停で眠っていることをやめさせるため、金を出すからどいてくれと求めたが、女性が断ったことに腹を立て、持っていたペットボトルと石の入ったビニール袋で殴って死亡させた。女性の財布にはわずか8円しかなかったという。この報道をうけて私は、身近なところにいた女性のことを知っていれば、生活保護を受けて自立できるように支援してあげることができたのではないかと悔やんだ。同時に腹立たしくなって衝動的に殴った男性が殺人者として一生涯生きていかなければならないことの重さを考えて暗い気持ちになった。そして、今回の自殺の報道。いま、ロシア軍の侵略戦争によって多くの命が奪われている。どの人の命もかけがえなく大切なものである。その大切な命が失われたことに私は再び暗澹たる気持ちになった。(苫)

広尾病院 独法化中止の署名

 私をはじめ、多くの区民が受診している都立広尾病院について、小池都知事は3月の都議会に「都立病院廃止条例」を提出した。都民ファーストの会や自民、公明党の与党が賛成し、この条例は可決された。7月から広尾病院など都立病院・公社病院は地方独立行政法人「東京都立病院機構」に移行させられる。広尾病院をはじめ、都立・公社病院は、都民のいのちを守るためコロナ病床を最大限確保するとともに、その職員をコロナ対応支援に派遣するなど大きな役割を発揮している。じっさい、厚生労働省の調査でも、全国2287の病院中、コロナ患者病床確保の1位から11位までを都立・公社病院が占めている。すでに独立行政法人化された全国の病院とくらべて、桁違いである。こうした対応ができたのは、東京都直営で運営されてきたからだ。独立行政法人の病院になれば、採算が優先され、コロナ病床削減、差額ベッド料が徴収されることになりかねない。7月からの独立行政法人化をストップさせるための署名活動が始まっている。ぜひ、ご協力をお願いしたい。(苫)

多喜二祭 34回目は4月24日に

 毎年2月20日の命日を中心に開かれてきた杉並・中野・渋谷多喜二祭。今年はコロナ感染拡大の影響や会場難のため、4月24日に開かれる。コロナ禍の波はまん延防止措置が解除されても東京では7千人台の感染者数となっている。また、2月24日に開始されたロシア・プーチン大統領によるウクライナ侵略戦争について全世界から抗議の声が沸き上がっている。しかし、プーチン大統領は軍を退く構えを見せていない。そのため、子どもをはじめ大勢のウクライナ人が殺戮されている。小林多喜二は1932年8月、中国への侵略戦争に反対して活動する人々を描いた「党生活者」を発表した。特高警察の厳しい弾圧下での執筆だった。翌年の2月20日に渋谷のアジトを出た多喜二は特高に逮捕され残虐な拷問で死去する。29歳の短い命だった。今年の多喜二祭は、戦争に反対し、生活向上をめざし、果敢にたたかった多喜二の遺志を継ごうと頑張っている若手女性作家の岩崎明日香氏が記念講演をする。反戦平和を願い、たたかう日として、大勢の人に来てもらいたい。(苫)

氷塊落下 新飛行ルート運用停止を

 3月13日、本町1丁目のテニスコートに航空機からと見られる氷塊が落下する危険な事態が起こった。通報を受けた国土交通省は、「航空機から落下した可能性は極めて低い」と回答した。しかし、落下物を見た住民は飛行機が上空を飛んでいた際に氷塊が落ちたことを目撃して写真を撮っており、国土交通省の説明に納得していない。今回の氷塊の落下による怪我人などはいなかったが、少しずれていれば大変なことになっていた。都心の渋谷、港、品川区などの上空を飛行させる羽田空港の新飛行ルートについて、住民や区議会は、騒音や落下物の危険を指摘し、運用の中止を強く求めてきた。そうした中での今回の事態発生は、改めてこの飛行ルートの危険性をまざまざと示したものである。日本共産党渋谷区議団は29日、山添拓参議院議員、徳留道信都議会議員と国土交通省を訪れ①氷塊落下の原因を徹底的に究明し住民に説明すること②新飛行ルートの運用停止を決断することを強く要請した。国土交通省は落下物は航空機由来ではないと繰り返し述べるなど、誠意ある回答はしなかった。(苫)

ウクライナ支援 笹塚からも

 3月20日午後1時からトマ孝二区議と7人のボランティアがロシア・プーチン大統領によるウクライナ侵略戦争に抗議し、ウクライナの人々を支援するための募金活動をおこなった。日曜日で風が強く肌寒い中だった。ウクライナ国旗の青と黄色をもとに「NO WAR」と描いたプラスターを持ちながら、「ロシア軍は攻撃をただちに中止せよ」などと呼びかけると、多くの人が戦争をやめてほしいなどと言いながら募金に応じてくれた。ロシア軍によるウクライナへの攻撃は病院や子どもたちが避難している劇場まで標的にして、多くの人命を奪うもので絶対に許されない蛮行である。この侵略戦争を一刻も早くやめさせるために何よりも重要なことは、日本はもとより世界の国々と市民社会が「ロシアは侵略戦争をやめよ」「プーチン大統領は国連憲章を守れ」の一点で団結し、大きく声を上げることだ。この声が世論となり、戦争をやめさせることができる。いま、ウクライナ、ロシアで、そして世界中で戦争反対の声と行動が大規模に広がっている。この日、8320円の募金が寄せられた。(苫)

ササハタハツ? フランス発?

 2月に笹塚・幡ケ谷・初台の各住戸に渋谷区土木部公園課発行の「ササハタハツファームニュース①」が配られた。その内容は、長谷部区長が推進する笹塚・幡ケ谷・初台にある玉川上水緑道公園を農園として再開発していく計画を示したものだ。渋谷区主催でこれまで何度も住民の意見を聞く会が設定され、私も参加してきたが、そこでは保育関係者からは「子ども達が伸び伸びと遊べる場所にしてほしい」、住民からも「バーベキューができる公園にしてほしい」など、住民が親しめる玉川上水の自然を生かした整備計画案が求められていた。それが途中で長谷部区長から推薦されたフランス・パリ在住の建築家・田根剛氏が出てきて、農園・ファームが中心の構想が打ち出され、基本計画が進められてきた。新年度から5億4800万円の予算がつけられ、笹塚緑道等既存施設撤去工事などが始められる。今回の「ニュース」は、その地ならしのためのものである。今後の工事説明会では文化遺産である玉川上水と緑道のあり方を含めて大いに意見を出し、納得できる計画にしていくことが必要だ。(苫)

ロシアに抗議 区議会決議

 プーチン大統領のウクライナ侵略。武力によって大国のロシアが小国を従わせようと戦争を始め、人々を殺し、傷つけ、絶対に許されない蛮行だ。この戦争を一刻も早く中止させるため声を上げることが必要である。8日開かれた渋谷区議会で、「ロシアによるウクライナ侵略に抗議する決議」が議決された。その全文を紹介したい。(苫)
 令和4年2月24日、ロシアはウクライナへの軍事侵攻を開始した。
 このことは、明らかにウクライナの主権と領土一体性を侵害するもので、国連憲章に反し国際社会ひいては我が国の平和と秩序、安全を脅かす行為であり断じて容認できない。
 よって渋谷区議会は、ロシア軍による攻撃やウクライナの主権侵害に断固抗議するとともに、世界の恒久平和の実現に向け、ロシア政府に対して、軍を即時に完全かつ無条件で撤退させるよう強く求める。また、我が国政府に対して、邦人の確実な保護と、ロシア政府に対し制裁を含め毅然たる態度で臨むよう強く求める。
 以上、決議する。

「死ぬのは嫌だ」 ウクライナの子

 2月24日、ロシアのプーチン大統領は、「独立」を承認したウクライナの東部地域にロシア軍を侵入させるとともにウクライナ各地の軍事施設、首都のキエフの攻撃を開始した。これは、ウクライナの主権と領土を侵害し、国際法やロシアも加わる国連憲章違反の蛮行である。連日テレビがロシア軍の攻撃にさらされているウクライナの人びとのようすを報道している。そのなかで幼い子どもが、戦争で「死ぬのは嫌だ」と話したことが、私は胸が抉られるように痛かった。27日午後1時から笹塚駅前で私は、渋谷図書館の存続を求める署名活動のさいハンドマイクで、ロシアのウクライナ侵略は許されない、ロシア軍は直ちに撤退せよ、と訴えた。プーチン大統領は、この侵略にあたって、ロシアが核兵器大国であることを示し、欧米の批判や制裁に対抗する姿勢を見せた。これは世界を核兵器で威嚇するもので、決して認められるものではない。そのことも怒りを込めて糾弾する。また、私は区議会でロシアの撤退を求める決議が採択されるようがんばりたい。(苫)

プラスチック回収 7月1日から

 笹塚区民会館で2月16日午後、2回に分けてプラスチックの資源回収についての住民説明会が開かれた。私は、渋谷区清掃リサイクル課が主催した午後6時30分の説明会に遅れて出席した。住民は10人ほど来ていた。スライドを使って①プラスチック資源回収の実施概要②プラスチックの出し方などについて説明があり、続いてプラスチックを資源回収する背景・目的として23区の最終処理場の延命化、二酸化炭素排出量削減効果などについて話された。質疑応答では、「プラスチック容器をサッと水洗いして出すように言われたが、油汚れはなかなか落ちないが」という質問に、「あまり落ちなければ、これまで通り一般ごみとして出してください」とのことだった。共産党区議団は、地球温暖化を抑え環境を守る立場から、プラスチックを資源として回収するよう要求してきた。それが実現することになり、いよいよ7月1日から実施される。週1回プラスチックを分けて出すのは面倒ですが、区民の積極的な協力をお願いしたい。(苫)

18年連続 国保料値上げ

 高すぎて払えない、と悲痛な声が上がり、加入者の4人に1人が滞納となっている国民健康保険料の18年連続の引き上げが強行されようとしている。東京都が23区に示した2022年度の1人当たりの年間保険料は、今年度15万7531円なのに、それを16万7042円にするというもの。9691円の引き上げだ。渋谷区の国民健康保険加入者は約5万3千人で、経済的に弱い自営業者やフリーランスなどの人である。コロナ禍で経営がきびしくなっていたり仕事が減少している人が多い。そうした人びとにさらに重い負担を課すことは、許されるものではない。国民健康保険は、保険に入れない人をなくすためにつくられた憲法25条の生存権を保障する制度。それが、毎年の保険料の引き上げによって、保険料を払えず、病院に行けない人をつくり出している。こんなことは認められない。22日から始まる区議会で日本共産党区議団は、保険料の引き上げに反対して断固たたかう。私もその一員として全力でがんばっていく。(苫)

ホームドア設置 笹塚駅

 住民のみなさんから強く要望されていた笹塚駅のホームドア設置工事が、今年4月から始められることになった。ホームドアの設置は、視覚障害者から転落事故を防ぐために強く求められており、各駅でのホームドアの設置が進められてきた。笹塚駅の場合、隣接するビルがより高層化されたため、以前に比べビル風が強くなって危険なことからも、早急にホームドアを設置することが要求されていた。じっさい、私のもとに笹塚1丁目の女性から「乗客の安全を守るためホームに柵を作ってください」という手紙も寄せられた。私は以前から笹塚駅のホームドア設置を京王電鉄に申し入れてきたが、この手紙を受けて改めて要請した。そこで「21年度に設計をおこなって、22年度から工事に入る」との回答を得た。そして、渋谷区の2022年度予算案で笹塚駅のホームドア設置助成費として2億3600万円が計上され、4月から工事が始まることになった。完成は24年2月とのこと。これで笹塚は一つ安全な街になっていく。(苫)

「図書館を考える会」 署名呼びかけ

 長谷部健区長が11月議会に提出した「渋谷図書館廃止条例」。日本共産党はじめ、全会派一致で継続審議となった。一方的な長谷部区長の廃止方針に抗して住民は「渋谷区の図書館を考える会」を結成し、いま「渋谷区立渋谷図書館の廃止見直しを求める請願」を22日から始まる第1回定例区議会に提出する。地元のスーパーの前で水曜日の午後3時30分から1時間、買い物に来る人に署名を呼びかけ、90筆の署名が寄せられた。また、1月23日の日曜日には渋谷図書館周辺の住宅を訪問し、署名を訴えた。渋谷図書館は、渋谷駅から徒歩10分程度、東1丁目の閑静な住宅地にある。レンガ造りのしゃれた図書館で、座席は133席。年間の利用者は5万3700人。地元住民はもとより、多くの人に利用されている。その図書館を、エアコンが修理不能、建物の老朽化を理由に閉館することは許されない。「図書館を考える会」では、多くの人の協力で署名用紙を積上げて、何としても廃止にストップをかけたいと頑張っている。(苫)

敬意と感謝 消防団受賞名簿

 毎年1月初旬に開かれている「渋谷消防団出初め式」。今年も昨年と同様、コロナ禍のため、来賓の出席なく開かれた。私が区議会議員になって以来、渋谷区役所の5階で開かれていた。そこで本業を持ちながら、地域の人びとの生命と暮らしを守るために奮闘する団員の凛々しい姿を目の当たりにし、改めて信頼を厚くした。そして、その場で表彰される団員の地道な活動に心を熱くされるものがあった。しかし、コロナ禍でその場面を奪われてしまった。だが、渋谷消防団からこのほど「2022年渋谷消防団受賞者名簿」が届いた。わが街(笹塚・幡ケ谷)の安全を守るため第8分団で頑張っている団員も記載されている。25年勤続功労、20年勤続功労、団員家族表彰、出勤成績優良表彰、そして嬉しいことに新入団員も紹介されている。これら私たちの安全を守るためボランティアで活動する消防団員に敬意と感謝の拍手を送りたい。(苫)

中村屋の再開発 新たな高層ビル

 笹塚1丁目の中村屋工場跡地の再開発計画が発表された。中野通りに面して設置されていた工場では、カステラや冬にはアンまんやブタまんがつくられ、その匂いが周辺にただよっていた。その工場が閉鎖になって久しい。計画では、高さ100メートルのビルがつくられ、1階は商業施設、2階は事務所、3階以上は住宅という設計である。敷地面積は約8220平方メートル、建築面積は約5300平方メートル、延床面積は約7万8000平方メートルの高層ビルである。北側に「広場」を整備することが示され「日常的な憩い・交流の場、緑豊かな環境、災害時の避難スペース」となっているが、京王線と新設されるビルの北側の空間には、ほとんど陽は当たらない。また、歩行者ネットワークとして笹塚駅から中野通り方面のアクセス性、駅周辺の回遊性を高める広場や歩行者空間を整備していくとしているが、暗い京王線のガード下をどう明るくしていくのか、そう簡単な話ではない。住民説明会などで大いに意見を出そうではないか。(苫)

諸悪の根源 米軍基地

 アメリカ軍基地が設置されている沖縄、山口両県とアメリカ軍岩国基地と隣接する広島県で「まん延防止等重点措置」が適用される事態となった。これは年明け後1日当たり100万人もの新型コロナウイルス感染者が出ているアメリカ軍人と軍属に対し、日本に検疫権がないため、自由に出入りさせていることが感染爆発を起こしたのだ。実際、アメリカ軍発表では、1月6日までの日本にある基地の感染者は、三沢133人、横田85人、厚木88人、横須賀213人、キャンプ座間38人、岩国529人、佐世保49人、沖縄574人となっている。沖縄の場合、アメリカ軍人や軍属はマスクもつけず基地から外出し、飲んで騒いで勝手放題。そのため、1日当たり1500人を超える感染者が出ている。ドイツでは、アメリカ軍人・軍属に対する検疫権はドイツにある。こんな不平等な地位協定は許されない。アメリカ人は基地から出るな、という声にアメリカ軍は2週間の外出禁止を打ち出した。諸悪の根源の米軍基地は閉鎖、撤去すべきだ。(苫)

おもちゃ美術館 桧原村視察

 12月21日、渋谷区議会文教委員会の視察で奥多摩の桧原村に行った。目的は、同村につくられた渋谷区の「文化財コンテナ倉庫」の調査と区の桧原自然の家跡地に建てられたおもちゃ美術館の見学。「文化財コンテナ倉庫」は区内にあった文化財倉庫を平成28年(2016年)移転したとのこと。現在、3台のコンテナで、再開発によって出土した縄文時代の遺物が2624箱収められていた。桧原村から購入した区の所有地であるが、人里離れた場所での出土品・文化財の保存。先人たちの暮らしを伝える貴重な遺産をこの場所に眠らせていいのだろうか。活用方法に知恵を絞らなければ、と痛感した。おもちゃ美術館は、11月にオープン。すべて杉などの木材でつくられており心が安らぐ建物だった。対象は就学前の幼児と保護者。私たちが訪れた11時過ぎには多くの親子が来ていて、木でつくられたおもちゃを手に遊んでいた。全国で8カ所目の開設。木材で町を発展させようという意気込みが伝わってきた。(苫)


トマ議員の短編小説集『小樽の街と渋谷の街で』出版

 トマ議員が、折々にしたためてきた自伝的短編小説集『小樽の街と渋谷の街で』(文芸社刊 1500円+税)を出版しました。詳しくは文芸社HPをご覧ください。トマ事務所でも扱っています。


私の自己紹介

 苫(トマ) 孝二

  • 1950年 北海道白糠(しらぬか)郡白糠村の炭鉱で生まれる。小樽潮陵高校定時制卒業。

  • 渋谷区議8期。文教委員長、福祉保健委員長、自治権確立特別委員長、交通問題特別委員長歴任。

  • 日本民主主義文学会渋谷支部長、はたがや協立診療所理事。

  • 活動地域は幡ヶ谷1丁目と笹塚。
    事務所は十号坂商店街にあります。
    (笹塚3-19-5、電話6383-3219)
    お気軽にお立ち寄りください。

 

トマ区議の実績、人柄、政策を紹介するパンフレットです。画像をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます。(pdf形式)